代表挨拶
代表挨拶
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私がバイクに心を動かされ、走り始めたのは16歳の時。まさにHY戦争と言う、バイクブームが有った時代でした。今では携帯電話が当たり前のような時代ですが、当時はそれに近い位、当たり前に、隠れて(3無い運動がありましたから)バイクに乗っていた時代でした。ホントに毎日バイクに乗って、いじって ホントにバイクが好きになりました。自身は工業高校でしたから、学校に工作機械がありましたので、部品を作って自分のバイクに取り付けたりしておりました。(一番最初の部品は覚えております。レーサーバイクを作っていた時(50ccのバイク)にキックペダルを外したのです、(その時代のレーサーバイクは押してエンジンを掛ける<押しがけ>でしたのでより軽量にするには必要の無い部品を外して軽量化するのです)そこのメクラキャップを作りプレスで打ち込みました。今考えると高校生の割には上手でした。(打ち込むと言うには0.01mm単位で削りだしOILが漏れないようにピッタリと削りださなくてはいけません)その時代の遊びと、危険なバイクが今の私の今の原点と言っても過言ではありません。
卒業後一般企業に就職し、当時盛んだったバイクレースをしておりましたが、もっとしっかりとバイクレースがしたくなり(バイクを業としたくなり)本格的にレースを目指しましたが、数年で社会の厳しさを教えられ、断念。
生活の為、色々な会社に勤めてはの繰り返しでした。そんな中、自分が社会に貢献し生きる道はやっぱり、ガキの頃から好きだったバイクの世界で生きよう。そう決めました。その時、妻と長男もおりました。家族には色々と面倒を掛けて大変助けてもらいました。どの様にして社会に貢献し、出来るかは不安でしたが、決めたからには人生をかけてやり抜こう。国家資格も取得し、バイク屋を開業しようと思い、1980年代に地元でお世話になっておりましたバイクショップに雇って頂きました。(表現した事は有りませんが、私がバイク屋を目指したのもそこのスタッフの方々が私の憧れの存在でもあったからです、ホントにお世話になり言葉が見つかりません)
その当時は年々とバイクの出荷台数が下がって来ていた時代で、雇っていただいたバイクショップも経営は厳しく、模索していたように思います。しばらくして そのバイクショップが「ハーレーの代理店になる」事になりました。厳しい決断だったと思います。と同時に私の眠っていた思いも可能性が出てきました。独立開業です。
1999年の11月に15坪の小さな店舗を借り、今の原点となるショップをオープンさせました。今では考えられ無い位小さなショップで、色々と仕事をしていくと、常に限界を感じながら仕事をしておりました。そんな中、ショップオープンから4ヶ月後に今の店長である 片平英徳 氏が 入社する事になりました。片平君は私の前のショップのお客さんで、楽しく、厳しくレース活動をしていた 一人でした。彼を雇うことは、私にとっては、一つの賭けでもありました。小さなショップでしたから、人件費を稼ぐのは大変です。
間もなくして、当然の流れですが今までで1番と言っても良い位 経営がピンチでした。そこで私の出た案がお客様に選ばれる店になる為には、「仲間を(スタッフを)増やし、沢山の在庫を持って、沢山の修理車をこなせる様な大きなショップに移転しよう」
幸いにも オープンから5年が経っておりましたので、経営計画などを銀行に製作提出することが出来ました。数週間、遅くまで企画書を書き、交渉の末、借り入れをすることが出来ました。当時の銀行支店長には感謝の言葉もありません。
やっと移転が決まったのですが予算が足りません、当然ですよね、ギリギリでやっと来たのですから。。。そこで、ショップの留守番を経理の妻に託し、(一人で留守番は大変だったと思います)片平君と二人で移転先の店舗の外装の塗装です。塗装屋になれるかも。。と言う位、何缶も塗装しました。足場を自分たちで「組み上げて」です。(塗装屋のお客さまが色々と助けていただきました)そんな店舗で営業を開始することが出来て、何とか復活し、バイク業のスタートラインに立てました。
頑張り屋の片平店長は基本的にはメカには詳しくは無いのですが、持ち前のまじめさと謙虚さとで着々と力を付け、今では、メカでも何でもこなせるスペシャル店長と成長しております。私も彼から学んでいく事は非常に大きいです。
オフロードも好きな片平店長。まだ、中古車販売業が主力だった頃、BMWのデカイ、見たことも無いようなバイクを買いました。R1200GS。会社としては お店の売りになる商品を(メーカーを)持たなくては。そう思っていた時期に彼のBMWのバイクは衝撃的でした。正直 BMWのバイクはまったく無知で知らない世界でした。片平店長がBMWに乗るなら部品位は仕入れられる様にならなくては。 それが、2008年 BMW販売店の始まりです。
BMWの魅力は計り知れません。歴史を知れば知る程、のめり込み好きになりました。戦前からあるバイクメーカーで、世界で数少ないオートバイメーカーです。
ボクサーエンジンの魅力とでも言いますか、これだけ時代を超えて残っているエンジンです。おそらくその当時のエンジニアは人生をかけて設計製作したと思います。実際 初代のR32はとても機能美に優れています。
私自身BMWの虜になってしまい、今ではBMW一色の店舗です。
そして、沢山のお客様に支えられ、2013年には隣に工場移転し、ショールーム拡張しました。
現在では、専属のメカニックや営業スタッフがお客様のBMWをしっかりとお預かり出来るように成りました。
Braveはスタッフやお客様と共にバイク業界を軸に時代の変化を敏感に捉え、更なる発展を目指し、更なる価値や楽しみを提供し続けられるよう、スタッフ共々、日々邁進していきたいと思っております。
代表取締役社長 安齋 理
(Owner Satoshi Anzai )